どうして利益を優先したらいけないのでしょうか?
私の知人が新人研修の仕事をしていて、そこで大手の商社の研修もあるのですが、そこでは、ラズベリーパイや、アルディーノとPython を使って、新しい製品を作ります。
そこでいつも言われるのは、お前たちはプロだ!
必ず、なにかしら、利益を上げるものをつくれ!
ということを口を酸っぱくして、何度も言われるそうです。
雨傘にセンサーをつけて、デパートなどで、貸した傘がきちんと帰ってくるサービス。
そこでも30円とか100円とかせこい金を稼ぐ、企画書を書かされます。
骨の髄まで、プロとは利益を上げるもの。
一流とは、利益を上げるもの。
と叩き込まれます。
実はこれが間違っています。
今年度は6600億円の売上を上げたようですね。コロナどこ吹く風で、順調です。
日経新聞:Facebookが19%増益、売上高は過去最高 広告堅調で
でも、失礼かもしれませんが、ザッカーバーグも認めていますが、技術的には実はあまり大したことはやっていません。
Facebookでないとできない技術というのは、あまりありません。
このように、ゲーム配信していますが、同じものなら、YouTubeや他のサービスでも可能です。
Facebookの何が優れているのでしょうか?
それは、利益が出ないうちに、Userが喜ぶものを提供してきた。
この一言につきます。
ザッカーバーグがFacebookを始めた時、ハーバード大学で絶大な人気を誇っていました。他の大学でも、早く利用できるようにしてほしいという要望がありましたが、利益がないのですぐに対応できませんでした。
かれは、自分でPC買って、WEBサーバーインストールして、DBインストールして、全部自分たちでやっていたのです。
そうして少しづつ、Facebookを利用できる大学を増やしていきました。
当時、ソニーも同じことやろうと思えばできたでしょう。
でもどうでしょうか?
仮に企画書を、上層部にあげても、
そんな利益にならないことやってどうする?
若手でやりたい人がいても、上司に怒られたと思います。
これが全てです。
例えば、今、Sonyが同じようなSonybook作るとします。
だれが、いまさらフェイスブックから乗り換えるでしょうか?
そんなこと、おじさん役員(時々おじいさん役員)でもわかります。
だから、参入しませんね。
今日は、日本のITが世界から遅れている理由の1つ
利益を最優先するから
ということにいて考えました。
次回は別の理由、役員が企画するということについて触れたいと思います。