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レンコン栽培でしっかりと利益を上げている方法から学ぶ農業法人運営

カワカミ蓮根(株式会社カワカミ)の生産地が弊社近くにあります。

どうしてこの農業法人がレンコン栽培でしっかりと利益を上げられるのだろう?と思って調べてみました。

理由は、主に以下の4つの優れたビジネスモデルと戦略にあります。

1. 相場(価格変動)に左右されない「契約販売モデル」

一般的な農産物は卸売市場に出荷されるため、豊作や不作によって価格が乱高下し、利益が安定しにくいという弱点があります。しかし、同社は「市場流通に頼らず、契約販売を基本」としています。あらかじめ取引先(スーパーや小売店など)と必要な数量や価格を取り決めておくことで、価格暴落のリスクを回避し、確実で安定した利益を生み出すことができます。

2. 徹底した品質管理による「ロス・クレームの削減」

自社の選果場を持ち、収穫後すぐに洗浄・検品・箱詰めを行っています。特徴的なのは、あえて「1〜3節にカットして出荷している」点です。これにより、れんこん内部の傷みや空洞の汚れなどを厳格にチェックでき、検品精度が飛躍的に向上しています。結果として2024年のクレーム率はわずか「0.15%」となっており、廃棄ロスや返品対応にかかる無駄なコストを極限まで削ぎ落としています。

3. ライバルが少ない時期に高く売る「出荷時期の差別化」

6〜7月という、他の産地ではレンコンが品薄になる時期に「ハウス栽培の新れんこん」を出荷しています。市場にレンコンが出回らない時期に「初夏の季節商材」として提案できるため、価格競争に巻き込まれず、高い付加価値(高単価)をつけて販売することができます。

4. 小売店と消費者の「使いやすさ」に特化した商品力

  • 小売店側のメリット: カット済みで店舗での取り扱い(陳列やパック詰め)がしやすく、年間1,200トンという大規模生産により「売り場の欠品リスク」を防ぐことができます。
  • 消費者側のメリット: 皮まで美味しく食べられ、下処理の手間が少ないため、現代の時短ニーズにマッチしており「幸祝®(こうしゅく)」というブランドとして需要を拡大しています。

まとめ

この農業法人が利益を上げられる最大の理由は、単に農作物を作って農協や市場に卸すのではなく、「ライバルがいない時期に作る(ハウス栽培)」「ロスを無くす(カット検品と自社選果)」「自分たちで売り先と価格を決める(契約販売)」という、製造業やメーカーに近い緻密な経営戦略を実践している点にあります。

農業を天候や相場任せにせず、コントロール可能なビジネスとして確立していることが大きな要因です。

卸でなくて直接売り先に納品するというビジネスモデルが農業において大事なのだとおもいます。


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