カワカミ蓮根(株式会社カワカミ)の生産地が弊社近くにあります。
どうしてこの農業法人がレンコン栽培でしっかりと利益を上げられるのだろう?と思って調べてみました。
理由は、主に以下の4つの優れたビジネスモデルと戦略にあります。
一般的な農産物は卸売市場に出荷されるため、豊作や不作によって価格が乱高下し、利益が安定しにくいという弱点があります。しかし、同社は「市場流通に頼らず、契約販売を基本」としています。あらかじめ取引先(スーパーや小売店など)と必要な数量や価格を取り決めておくことで、価格暴落のリスクを回避し、確実で安定した利益を生み出すことができます。
自社の選果場を持ち、収穫後すぐに洗浄・検品・箱詰めを行っています。特徴的なのは、あえて「1〜3節にカットして出荷している」点です。これにより、れんこん内部の傷みや空洞の汚れなどを厳格にチェックでき、検品精度が飛躍的に向上しています。結果として2024年のクレーム率はわずか「0.15%」となっており、廃棄ロスや返品対応にかかる無駄なコストを極限まで削ぎ落としています。
6〜7月という、他の産地ではレンコンが品薄になる時期に「ハウス栽培の新れんこん」を出荷しています。市場にレンコンが出回らない時期に「初夏の季節商材」として提案できるため、価格競争に巻き込まれず、高い付加価値(高単価)をつけて販売することができます。
この農業法人が利益を上げられる最大の理由は、単に農作物を作って農協や市場に卸すのではなく、「ライバルがいない時期に作る(ハウス栽培)」「ロスを無くす(カット検品と自社選果)」「自分たちで売り先と価格を決める(契約販売)」という、製造業やメーカーに近い緻密な経営戦略を実践している点にあります。
農業を天候や相場任せにせず、コントロール可能なビジネスとして確立していることが大きな要因です。
卸でなくて直接売り先に納品するというビジネスモデルが農業において大事なのだとおもいます。