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IT部門を社内で立ち上げてWEBやシステムを開発する計画に成功するために必用な10のポイント

1-プロジェクトのビジョンと目的を明確に定義する

プロジェクトの目的、範囲、目標、および重要な要件を明確に定義しましょう。ステークホルダーや関係者とのコミュニケーションを通じて、期待される成果物やプロジェクトの方向性を確認しましょう。

なんとなくITを内製化というのでは成功しにくいです。また成功したかどうかを判断する基準がないとそもそもうまく行っているのか?

ということがわかりません。企業は投資をするわけですから、赤字になっています。なので、6ヶ月以内に〇〇を自社で行う。など具体的な目標が必用です。

また2人1組で物事を担当させることも大切になります。

1人は孤独です。特に未経験の分野に挑戦しているわけですから、社内でも孤独になります。

新規事業ですから、サポートして助けて貰える人はいません。

ですから弊社では、2人1組で、育成することを進めています。そうすると2人でも、社内勉強会も開けます。

また学んだことを、社内で発表して、社内にもどんなことを勉強しているか、知って貰う必要もあります。そのようなときにも2人だと心強いです。

そうすることで、周囲の応援もいただけるようになります。

2-適切な人材の確保

経験豊富な開発者やデザイナー、プロジェクトマネージャーなど、必要なスキルセットを持った人材を選定・採用することが重要です。新しいIT部門には、適切なリーダーシップと協力的なメンバーを配置しましょう。

いままでとは事業が変わるわけですから、経験豊富な人を一時的にでも契約して事業が起動に乗るまでアドバイスなどを求めることが必用です。

また、新しいことに反対する社内の人材もいることですから、協力的なメンバーを社内で応募することも必要かもしれません。自主的に応募するなら協力的な人です。新しいことに挑戦することはそれだけでも難しいのに、メンバーのなかで非協力的な人がいると成功する可能性は低くなります。

3-オープンなコミュニケーションと協力

IT部門と他の部門との間でオープンかつ効果的なコミュニケーションを確保しましょう。他の部門との協力を促進し、ニーズと要件を理解することで、開発プロセスをスムーズに進めることができます。

他の部門はほったらかしだと、社内が割れてしまいます。現在、どんなことをしようとしていて、そのために、今はこのようなことをやっているということを、既存社員にきちんと説明することも大切です。

既存部門の協力も必用なこともあります。

またここをきちんとしておかないと、思わぬ内部抗争にもなりかねません。

4-プロジェクト管理と進捗管理

プロジェクトマネージャーを任命し、タスクの割り当て、進捗状況のモニタリング、リスク管理などを適切に行いましょう。適切なプロジェクト管理ツールの使用も検討してください。

プロジェクトの管理が必用です。

いつまでも時間がかかってもいいなどというプロジェクトはありません。

なので、あれもこれもやるのではなく、まずは1つに絞ってプロジェクトを成功させることが大切です。

プロジェクトを管理できる人がいない!場合コンサルタントやIT業界でプロジェクト管理をしていた人に来てもらうことも検討できるでしょう。

この場合気をつけるべき点として、大手企業の役職についていた人はやめておきましょう。

そのような人は、人物的に優れていて仕事は優秀な部下がいたため、個人としては全く仕事ができないことが多いことでしょう。

プロジェクトの進捗管理には、BacklogなどやGithubなどのツールを使って、進捗が常に分かるようにしておきましょう。

WBS(Work Breakdown Structure)というものがあります。、プロジェクトマネジメントにおいて使用される重要なツールの1つです。WBSは「作業分解構造」と訳されることもあります。プロジェクトの目標を達成するために必要な作業やタスクを階層的に分解して、整理・定義するための方法論です。

WBSは大きなプロジェクトをより小さな、管理しやすい部分に分割することで、プロジェクト全体の把握や計画、進捗管理を容易にします。これにより、プロジェクトの目標を達成するために必要なスコープやタスクが明確化され、各タスクの責任者や期日、リソースなども明確になります。

WBSは以下の特徴を持っています:

  1. 階層的な構造: WBSはプロジェクトを階層的に分割することで、プロジェクト全体の把握を容易にします。上位層ではプロジェクト全体を表し、下位層になるほど詳細なタスクに分解されます。
  2. 網羅的: WBSはプロジェクトの全ての作業や成果物を網羅するように設計されます。漏れなくプロジェクトを分解することが重要です。
  3. 一意性: 各タスクや成果物は重複しないようにユニークに識別できるようにします。これにより、タスクの責任者や進捗管理が容易になります。責任者は1人に割り当てます。そうすることで誰がやるのかが明確になります。
  4. 自己包含性: 下位のタスクは上位のタスクの結果を使って完了できるように設計されます。つまり、各タスクが自立していることが重要です。

WBSはプロジェクトの初期段階で作成され、進行中に修正や更新される場合もあります。プロジェクトのスコープ変更や新しいタスクの特定などによって、WBSが適宜調整されることが一般的です。WBSはプロジェクトマネージャーや関係者とのコミュニケーションを促進し、プロジェクトの成功に向けた基盤を提供します。

5-適切な技術の選択

プロジェクトの要件に合った適切な技術スタックを選択することが重要です。将来のスケーラビリティやセキュリティも考慮に入れて、長期的な展望で選択しましょう。

適切な技術を選定するのも大切です。不必要に大きな買い物をしないようにすることが大切です。特に初めてのことは不安になるので高い既製品を購入してしまうことがおおいです。

それはLinuxでうごかないか?社内でライズベリーパイなどを利用して、まずやりたいことに対していちばん大切なポイントが本当に期待どおり動くかどうかテストしてみることも大切です。

コネクトは新しい技術の企画テストも請け負っております。

6-セキュリティへの配慮

セキュリティは非常に重要な要素です。適切なセキュリティ対策を講じ、個人情報や企業データを保護するための対策を徹底しましょう。

せっかく作ったものがセキュリティの問題で大幅な修正が必用になると時間やコストが無駄になってしまいます。

最初は個人情報を集めなくて良いように、例えば決済はStripeなどの外部サービスを利用するなど、なるべくリスクヘッジをしておくことが必用です。

7-テストと品質管理

開発が進むにつれて定期的なテストを行い、品質管理を徹底しましょう。バグや問題を早期に発見・修正することで、最終的な成果物の品質を向上させることができます。

テストも大切です。これは既存の社員でもできるので、スプレッドシートなどに、画面ごとに期待する結果、どのボタンを押したらこうなる。というのを文章に起こして社員がテストしていきます。

バージョンアップごとにすべてのテストをし直すことが必用です。

マイクロソフトは1人のPGに1人のテスターがつくそうです。日本では10-20人のPGに1人くらいテスターがいますが、そのあたりがの投資が結局、アメリカと日本の技術力の差になっているとも言えます。

8-外部のアドバイザーの活用

WEBやシステム開発は新たな挑戦が伴うこともあります。経験豊富なアドバイザーやコンサルタントを活用して、成功事例やベストプラクティスを学びながら進めることも検討してください。

初めてのことをするのですから、外部のアドバイザーは必用です。

コネクトもサポートしますが、ハードウエアになりますとやはり、知り合いの業者に聞いたり一緒にサポートすることもあります。私達のようなコンサルタント的な立場でサポートしている会社でも、自社で何でもできるということはありません。

当然、0からの挑戦ですので外部の力を借りることは恥ずかしいことではありません。

9-ユーザーエクスペリエンスの重視

WEBやシステムの使いやすさやユーザーエクスペリエンスに注力しましょう。ユーザーのニーズを理解し、使いやすいUI/UXを提供することが重要です。

使いやすいUI/UXが無いと使ってもらえません。

私達も、実はUIが悪くてリリースを断念したアプリケーションがいくらかあります。

あとから作り直すと、もう一度0から作ったほうが早いからです。

WEBシステムというのは、問題が解決できることが目的ですので、使いにくいということになれば当然目的を達成できないことになります。

ですからUI/UXは大切です。

グーグル創業者も言っていました。

営業は必要ない!ユーザーの顧客満足が第一だ!

ですからグーグルは当初から、TOPページには広告は入れていません。

それは自社の利益より、ユーザーを優先したからにほかなりません。

アプリケーション開発は特に、特殊でクライアントもイメージが湧いていないことが多いので、ますます最適なUIとはなにか?

そこを簡単なプロトを見ながら詰めていく作業が必用です。

10-リリースとサポート

開発が完了した後も、運用・保守・サポート体制を整えましょう。顧客からのフィードバックや改善点を反映させ、継続的にサービスの向上を図ることが成功への鍵です。

リリースしてからが、本番です。結婚と同じで結婚式はゴールでは無いですよね。

そこからが勝負です。サービスを継続的に発展させるためには、フィードバックが欠かせません。

最初からフィードバックがエられる仕組みをWEBシステムに組み込んでおくのも大切です。

これらの点に留意することで、社内でのIT部門立ち上げによるWEBやシステム開発の成功に近づけるでしょう。

コネクトの新規IT部門の学習内容

これらをおよそ半年にかけて社内で研修していきます。 

  • 仕様書作成
  • 画面設計 XD等を利用
  • DB設計について
  • CRUDについて
  • Pythonフレームワーク Django
  • ルーティングの設計
  • TODO アプリの作成
  • API、DB,WEBサーバー等 IT技術の広範囲の勉強
  • 簡単なAIモデルの作成。工場の出荷時での検査など、、
  • 製造しているDBを真似て、一部の機能をDjangoで作っていただきます。( Pythonは初心者でもわかりやすいコードだからです。)

そうすることで、今後業務を発注する際にも、ある程度、システム開発会社とお話ができる人材を社内に育てるサポートをいたします。


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