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IT人材育成方法-ITスキル編

社内IT人材を育成するときに、強化すべきスキルとは何だろうと考えました。

必要な能力は3つ必要だと思います。

  • 1-ITスキル
  • 2-コミニケーション能力です
  • 3-論理的思考の能力です

この記事では、1番目のITスキルをどのように身につけるのか?

情報システム部がない中でどうやって育てていくのか?

という点に絞って考えていきたいと思います。

ITスキルというのは、製造工程やシステムの要件によって、どういったものを、どうやって作るのかといった事柄になります。

基本的知識と、実践的知識の2つが大切になります。

IT人材を育成する上での、ITの基本的知識とは?

勉強するものは下記の3つです。

  • 基本情報処理の資格
  • 環境構築(AWSを利用)
  • DB設計

基本情報処理の資格について

基本情報処理の資格を取得していただきます。この中で学ぶことは大変多いです。

WEBのシステムは、サーバー、データベース、WEBサーバー、HTTPプロトコル,Ajax様々な技術が使われています。それが、どこでどんな役割をしているのか?

システムを運営する際にも、それらの技術の、階層構造もある程度理解しておかないと、問題が発生したときに、対応できません。

英語で言えば、英単語をまず覚えることが必要です。英語ができるようになるには、文法やヒアリングもできないといけませんが、そもそも英単語を覚えていないことには、勉強のしようがありません。

大学入試の英単語では最低1000の英単語を覚えている必要があります。それができていないなら、まず単語を覚えることから始めると思います。基本情報処理資格の試験勉強はそれと同じような意味があります。

環境構築について

サーバーのにデータベースやウェブサーバーをインストールして、それがなぜ必要なのか、どのような働きをしているのか?といったことを実際に手をうごかして勉強をしていただきます。環境構築は、クラウド環境をAWS環境に構築するのが良いと思います。

クラウドですので、環境に失敗したら、また潰して、最初からやればいいだけの話です。

DB設計について

第三正規化までをとりあえず勉強します。DBのリレーションについて理解しておく必要があります。目的は、社内SEまたは、エンジニアを育てることです。プログラマと話す上でDBの構造の理解は必要です。

作りたいものと言うものは、会社の社内システムです。

そのシステムのデータベース設計をやっているときに、その打ち合わせに参加してもらえます最初見るだけかもしれません。しかし詰めるべき要素やデータの流れ、また作業フローそういったところは一緒に打合せがができます。

特に現場の作業フローについては、依頼した会社の方が詳しいはずです。

日常、自分たちがこなしている、業務の事ですから。

そしてここから一通り、基本的な要素を学んだら、今度は実践的知識を学んでいきます。

IT人材を育成する上での、実践的知識とは

具体的には、WEBアプリケーションを作成するのがいいでしょう。

WEBアプリケーションというのは、つまるところ、ブラウザで見ることができるアプリということです。

ブラウザで見れるということは、サーバーがインターネット上のどこかにあって、ドメインがあって、DNS(ドメインネームサーバー)に問い合わせをしています。

アクセスしたら、そこからHTML,CSS,JavaScriptを取得して、ブラウザに表示しているのです。

結局の所、WEBアプリケーションは、PythonやPHPを使ってHTMLを出力するアプリを、サーバー上で開発しているのです。

だから、ブラウザから、アクセスすれば共通のデータを見ることが可能なのです。

教える際には、Django(ジャンゴ)というPythonをベースにしたWEBのフレームワークを利用して、実際に小さなアプリを作って行きます。

まず簡単なTODOアプリが良いでしょう。

モデル(データベースにアクセスるるもの)を作って、コントローラー(ロジックの部分)を作って、表示部分をつくる。いわゆるMVC(モデル、ビュー、コントローラー)の流れを、実際に作ってみるのが良い勉強になると思います。

そこで基本的なCRUD(クラッド)と言う、基本的な、生成、読み込み、編集、削除と言う、データに対する4つの基本的な操作を学んでいきます

大規模な開発でも、小さな開発でも、この基本的な4つのCRUDは、それはそれほど大きく変わるものではありません

そして毎週のミーティングの中で、参加しながらどのように、物ができていくのか?

実際の仕事の現場の中で学ぶことができます。

その開発の途中で、実際に実装する社内システムの1部をLaravelやDjangoのフレームワークを使って作るのがいいでしょう。

そうすることによって実際の開発を肌で体験することもできます。今は完全リモートですから、どこでも何人でも参加可能です。

実際に、作っていただいたいものを、社内システムに使うことはありませんが、かなり勉強になると思います。

またそれほど重要でないけど、社内で必要なシステムを、情報システム部として育成している、彼らに作ってもらうのもいいでしょう。

実際の社内のシステムがどのように作られていくのか?

依頼したものがどのように動いているか、内部まである程度理解できるというのは大きなポイントです。

そして、開発において、どのようなことが大事なのか、ポイントや流れが分かります。

そうすると、仮に次にシステムを外注する時にも、ポイントがわかっていますので、システム開発会社の担当との交渉が非常にスムーズになります。

またやることべきことや、すべきことはわかっていますので、高い値段をふっかけられるというなこともありません。

必要ならばこっちでやりますよと言う姿勢を見せると、開発費用は格段に値段が安くなります。

このようにして弊社では、オン・ザ・ジョブトレーニング。現場の中で育てていくとう指導法を採用しています。

IT未経験の企業が、IT人材を育てる際には、2人一組で育てるという点もとても大切です。

次回そのことについてお話したいと思います。

今日は最後までご覧いただき、ありがとうございました。


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