ググるのもすべて英語、英語のドキュメントを読んでエラーを解決していく。
これは、ベトナムのプログラマーはすべて、情報工学の学位を持っているという事が大きい。
なぜ学位を持っていると英語話せるか?というと、大学の講義が英語で行われるのである。ハノイ工科大学の場合(日本の東京工大のような大学)、6割が英語でのカリキュラムです。
英語のカリキュラムの場合、授業も英語だし、テストの問題も英語で出題される。レポートも英語で提出をしなくては行けない。
これが一番の違いで、この英語の差で、おおむね日本人よりできる人が多い。
ただ、発音はかなりわかりにくい英語です。
できるエンジニアは、アメリカの支店に勤めているので、上司とネイティブの英語でやり取りするため、英語の発音がきれいな人が多い。
日本企業の下請けのようなところだと、英語話す必要がないので、かなりわからない英語です。
データベースのことをダタバスと言ったりします。
スタバのことか?なぜいま、コーヒーの話が??
なんてこともよくあります。
まあ日本語のデータベースもアメリカ人には通じないのですが、、、
ベトナム人の平均給料は、一概に言えませんが、法律で定められている、最低賃金 が24000円/月程度です。(ハノイ市 首都 2020年)
しかし、プログラマとなると約90,000円/月 からになります。
平均給料の4倍もらえるわけです。
日本でいうと、平均年収が400万として、プログラマだと4倍の1600万は最低保障されるわけです。できるようになるともっと差が広がります。
だから、若い人にとって、プログラミングは、難しくても挑戦しようというモチベーションになります。
それだけ給料をもらえるのだから、英語はできないといけないというのも当然です。
一方日本の場合は、プログラマーになっても最初はそれほど多くもらえるわけではありません。
また仕事ができるようになっても、日本では、1.5倍〜3.0倍程度の給料しか変わらないのでは無いでしょうか?
なので若い人がプログラミングに取り組もうという、モチベーションが低いというのはあると思います。
英語読めなくてもプログラマになれるという見方があるのも、世界広しといえど日本だけのような気がします。
最近、お付き合いしているところはだいたい以下の人数で開発しています。
フロントエンジニア 2人 TypeScript
バックエンドエンジニア 2人 PHP Java等
AIエンジニア 1人
アンドロイドエンジニア 2人
iOSエンジニア 2人
合計9人で、これはグーグルなどと同じ考え方です。アメリカの会社ですしね。
10人以上あつまってもいいものはできないと、、、
このあたりが日本との違いです。
日本では、社員数が評価されます。
理由は、入札の仕組みがそうなっているからです。有資格者が何人いるとか、資本金の額など、建設業界と同じ基準で評価されます。土木立国の日本ですから、ITのことを理解した人が役所にいないのが一番大きな理由です。上級国家公務員試験など受ける人は、プログラミングなんか勉強していたら合格できません。日本はIT音痴な人しか政府の高い立場につけないという構造的な問題があります。
話がそれました。
ベトナムエンジニアと日本のエンジニアの一番大きな違いは
英語ができるという点と、給料がベトナム国内の他の業種と違い、桁違いに違うので、難しくても挑戦しようという意気込みがあるという点でした。
あと平均年齢も若い。
日本の平均年齢が47歳で、ベトナムの平均年齢は27歳。
なので、訪問した会社は、プログラマは20代がほとんどで10代もいました。100人いて30代が4人くらい、
40代は1人。社長は33歳でした。
若いです。
次回は、学位についてお話します。