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海外販路構築 商品名の設定について

商品名を決定する際には多くの要因が影響します。効果的な商品名は、その商品の成功に大きく寄与することがあります。以下は、商品名を決定する際に注意すべきポイントです:

  1. 簡潔で覚えやすい: 商品名は短く、簡潔で、消費者がすぐに覚えられるものが望ましいです。
  2. 明確な意味: 商品名は、その商品やサービスが、ユーザーの問題、悩みを解決してくれるとすぐにわかる名前にするべきです。

特に2つめの

その商品名は、自分の問題、悩みを解決してくれるか?

はとても大切です。

人が商品を買う理由にはいくつかありますが、一番効果があるのが、悩み、問題を解決するものです。

悩みのうち、万人に当てはまるのが、時間を短縮するものです。

100万以上もする、高額なCADアプリケーションが売れるのは、専門性が高く、その分野の時間節約に大きく寄与するものだからです。

時間節約はどの業界においても価値あるものです。企業において一番コストが掛かるのが人件費だからです。

また海外へ向けて商品販売していく場合、日本語の商品名とは変更すべきです。

まず海外へ展開する場合、文化が異なります。

以下の点が特に大切になります。

文化的な違いを尊重: 異なる国や地域での意味や響きに注意を払い、不適切な言葉や意味合いにならないようにする必要があります。

発音しやすい: 顧客が簡単に発音できる名前は、口コミでの拡散やブランド認知度の向上に役立ちます。

正の印象を持つ: 名前がポジティブな感じや印象を与えることで、消費者の好感度を高めることができます。

商標権の確認: すでに同じまたは類似の名前が他の企業によって登録されていないか、商標の調査を行うことが重要です。

拡張性を持つ: 将来的に商品ラインナップを拡大する可能性を考慮し、商品名に柔軟性や拡張性を持たせることが望ましいです。

実は必ず効果のある魔法の言葉もあります。

それはコンサルの依頼を受けたときにご説明いたします。

今日は、まず命名規則について

1-悩み、問題を解決してもらえるとすぐに分かる名前にする。

2-海外版は名前を変更する

この2つについてお話しました


日本の商品名をそのまままたは類似の形で海外で販売した際に、言語や文化的な違いから意味が変わってしまったり、不適切と受け取られたりすることが過去にいくつかあります。

海外展開時に名前を変更した例を下記に記載します。

  1. ホンダ「フィット」: 日本では「フィット」という名前で販売されている車ですが、一部の国ではこの名前が英語の”fit”(適合する、体調が良いなどの意味)と混同される可能性があったため、アメリカなどでの名前は「Honda Fit」ではなく「Honda Jazz」として販売されています。
  2. パジェロ: 三菱自動車が製造・販売しているSUV。スペイン語でのスラングとして不適切な言葉になるため、スペインやラテンアメリカでは「Montero」という名前で販売されています。
  3. フカピカ: この名前の商品はクリーニング製品として知られていますが、フィリピン語では不適切な意味を持つことから、フィリピンでの販売は避けられています。
  4. いすゞの「トルーパー」: 英語では”Trooper”(兵士や警察官などの意味)と読むことができますが、一部の国では「トルーパー」が不適切な言葉として解釈される可能性があった。

これらの例からも、国際市場での商品名選定は文化や言語の違いを十分に考慮する必要があることがわかります。適切な市場リサーチやローカリゼーションが必要です。


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